普通第二種の教習時間は?― 教習時間が短縮されました!―

「普通第二種免許」を教習所で取得するためには、まず「普通第一種免許」を取得したあと、1回50分の教習を40時限、時間にすると約33時間分の学科と技能の教習を受ける必要があります。しかし二種免許の保有者は2024年時点で約154万人。この5年間で約20万人減っています。さらにタクシードライバー不足ということもあり、タクシーの業界団体からは「教習時間を短縮し免許を取得しやすくしてほしい」と要望が出されていました。

その結果、2025年4月に警察庁は「普通第二種免許」の教習時間を現在の学科+技能教習の合計40時限から11時限分(時間にすると約9時間分)減らし、29時限にする方針を固めたのです。具体的には「普通第一種免許」を取得する際の教習と重複している分野について削減や短縮を行い、学科教習を19時限から17時限に、技能教習を21時限から12時限に減らします。警察庁が1~2月に、東京都内や埼玉県などで、「(1日の)上限時間の引き上げに伴う疲労度の変化」を調べる実験を行ったところ、影響は見られなかったといいます。

これまでの技能教習は合計21時限の受講が必要で、1日あたり3時限が上限。そのため最短7日日で取得可能でした。しかし2024年の改正案では1日あたり4時限まで受けられるよう上限を緩和し、最短で6日(より正確に言うと、5日と1時限)で取得が可能になりました。そしてこのたび2025年の改正で、最短教習日数が現行の6日から3日に短縮されたのです。

■現行 (学科+技能合計40時限)

・学科教習=19時限(第一段階7時限+第二段階12時限)
・技能教習=21時限(第一段階8時限+第二段階13時限)

最短教習日数:6日

■改正案(学科+技能合計29時限)

・学科教習=17時限(第一段階6時限+第二段階11時限)
・技能教習=12時限(第一段階3時限+第二段階9時限)

最短教習日数:3日