初めての免許所得 ー知っておきたい基礎知識ー

 

18歳で取得できる免許の種類は2つあります。「普通自動車免許」と「準中型自動車免許」です。
仮免許証の取得は満18歳以上で取得が可能です。つまり18歳の誕生日を迎えていれば仮免許を取得できるので、誕生日より前から教習所に通うことは可能です。

ただし、合宿免許の場合は入校から卒業まで2週間ほどで取得できる可能性があるので誕生日のあまり前から教習を受けても仮免取得を待つことになりますので注意が必要です。

 

◆普通自動車運転免許の取得までの流れ

入校<適性検査・学科教習>
 ↓
第一段階<学科教習・技能教習>
 ・効果測定・仮運転免許学科試験・仮運転免許技能検定
 ↓
仮免許取得
 ↓
第二段階<学科教習・技能教習>
 ・効果測定・卒業検定
 ↓
本免学科試験(運転免許試験会場)

※公認の教習所では、卒業測定(路上技能)まで教習を受けることが可能です。
最後の本免学科試験は、住民票がある都道府県の運転免許試験場で受けることになります。

◆教習所への申込みと入所

教習所の受付窓口などで入所の申し込み手続きを行います。合宿免許の場合は、予約サイト経由での申込みからの手続きになる場合があります。ネットでの申込みに対応している教習所の場合は、窓口での受付が簡単になります。

お申込みの際は、本人確認書類、印鑑、視力矯正が必要な方は眼鏡やコンタクト、写真が必要になります。
入校の手続きが終わると視力、聴力、運動機能の検査を実施します。その他、教習についての説明などここまでの流れが入校当日に行います。

◆第一段階について

教習所の第一段階は、運転の基礎となる基本操作と基本走行について学びます。普通自動車免許(AT車限定)を取得する場合、学科教習を10時限、技能教習を12時限受講します。
受講が終了すると仮免試験前の効果測定やみきわめで、第一段階の教習の効果を確認します。そして修了検定という運転の検定と仮免試験という学科試験を受けることになります。

◆仮免許(仮免)とは

仮免許とは、路上で教習を行うために必要な免許のことです。仮免許を取得すれば、本免許の取得に進むことができます。
仮免許を取得するには公認の自動車教習所で修了検定(技能検定)合格後3ヵ月以内に、仮免学科試験に合格する必要があります。

仮免許の有効期限は、仮運転免許の運転免許試験に合格してから6ヵ月以内と決められています。仮免許証を取得してから6ヵ月以内にすべての講習を終えて本試験に合格する必要があります。
6ヵ月以内に卒業検定に合格できなかったり、教習が最後まで修了しなかった場合は、再度仮免許証を取り直す必要がありますので注意しましょう。

◆第二段階について

仮免許を取得すると、第二段階を受講できます。第二段階の学科教習は全部で16時限、技能教習が最短19時限の受講が必要です。
学科教習の第二段階では、基礎からより応用的な内容を学習します。また、模擬人体装置やAEDを使用した応急処置の実習なども実施されます。
技能教習では、実際に路上に出て運転をすることになります。仮免許を受けた人が路上を運転する際は、運転席の横に資格のある人を乗せて運転する必要があります。

教習生のレベルによって第一段階と同様に、追加の教習で技能教習時間が長くなることがあります。
第二段階の全ての教習を受講した後にみきわめが実施され、合格すれば、「卒業検定」を受けることが可能になります。

◆卒業検定とは

卒業検定とは、教習所を卒業する前に行う実技試験です。助手席に試験官(検定員)が乗って、運転の技術に問題がないかテストします。
合格すれば教習所の卒業証明書が交付され、晴れて教習所の卒業となります。

卒業検定にまでには、教習所入所から、第一段階、仮免許取得、第二段階を経て修了しなければなりません。全体的にどのくらいの期間になるのかは、教習所との契約内容によりますが、合宿免許であれば、通学よりも短期間で卒業検定まで到達可能です。

◆いよいよ本免学科試験

卒業検定に合格後、卒業証明書の有効期限内に住民票のある運転免許試験場で学科試験を受けます。本免学科試験は、合格には100点満点中90点以上が必要で 試験時間は50分です。
試験に合格できたら運転免許証が交付されます。合格したその日に免許証が交付されます。卒業検定合格後、1年を経過すると有効期限が切れて技能試験免除がなくなるので注意が必要です。

運転免許試験場では、適性検査と学科試験が行われます。必要な方は視力検査用の眼鏡など、また住民票の写しなどの必要書類や手数料など忘れないようにしましょう。
試験会場へ行く前に必要なものをチェックしておきましょう。試験場へは早めの到着を心掛け、落ち着いて受験しましょう。