教官に聞きました― 様々な教習生のタイプ ―

近年様々な教習生がいる中で我々教習指導員(教官)も教え方など時流の変化に柔軟に対応しなくてはならない時代になりました。
自分が免許を取得した20数年前は教官さんと言ったら熱血的な方が多く怖い、おっかない方がほとんどでした。出来なければ怒鳴られる。もはや日常茶飯事でした。それでも免許証が欲しかったので必死に耐えました。

時代も変わりいわゆる昭和スタイルの教え方では現代の教習生は付いてきません。むしろ離れていくばかりになってしまいます。今の子たちは褒めて延びる子が大半です。いかに教習生のモチベーションを維持するか、いかに教習を楽しく出来るかを日々考えながら業務にあたっています。個々によって呑み込みの早い子やセンスのある子が大半ですが中にはそうでない子もいます。
その子たちにも運転の難しさを分かってもらうのはもちろんですが教習所に不安なく来校してもらう仕組みを作るのに苦労もします。我々教官も人間です。時に厳しくなる部分もあります。その厳しさが=怒られたと認識されてしまうもどかしさもあります。教習生全員がその部分を理解してくれれば我々も苦労はないのですがと言うのが本音ですがそこもまた我々に課された課題ですので日々試行錯誤しながら望んでいます。

自動車学校=車社会の一因になるための学校ですが今や教える機関でありながら教える側はサービス業でもあります。「〇〇自動車学校雰囲気いいからおすすめだよ」とか「教官教え方上手いし優しく丁寧だよ」など口コミが広がればリピーターになってくれます。
その逆ではもちろんリピーターになってくれません。いかに教習生に受け入れてもらえるか、教習生の身になって指導しているか日々勉強です。我々教官にゴールはありません。常に進化しないとその先の満足は得られません。

そのためにも謙虚に感謝しながら教習に励んでいます。